プロジェクト紹介
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NICT 大容量体内‐体外無線通信技術及び大規模脳情報解析技術の研究開発とBMIへの応用
大容量無線通信および大規模脳情報解析を用いた体内埋込型ブレインマシンインターフェース装置の開発と応用
代表研究責任者:平田雅之, 担当者:亀田成司, 研究分担者:鈴木克佳(日本光電), 研究分担者:鎌田隆嗣(SPChange)
本研究では情報通信研究機構(NICT)との連携により蓄積してきた大容量小型省電力体内外無線通信に関する技術開発をさらに進めます。これにより第1世代128chワイヤレス体内埋込型皮質脳波BMIシステムの開発・非臨床試験を行い、臨床研究に利用し、課題終了1年以内の世界初のBMIシステム実用化を目指します。並行して10年以内の実用化を想定して、第2世代4000chレベルのワイヤレス体内埋込型皮質脳波BMIシステムを開発し、その安全性・有効性を動物実験で検証します。これにより世界を大きくリードする皮質脳波BMIの実現に資します。
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基盤A 頭蓋内脳波を用いた嚥下の脳機能解明とブレインマシンインターフェース
研究代表者:平田雅之
研究分担者:橋本洋章, 道脇幸博(昭和大学), 鬼塚真(大阪大学情報科学研究科), 猪原秀典(大阪大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科学)
研究協力者:貴島晴彦, 濱中裕喜
脳卒中、神経変性疾患、高齢者では高率に嚥下障害を合併し、生活の質の低下さらには誤嚥性肺炎の併発により死亡原因となることが多い。しかし、嚥下に関わるヒト脳機能に関してはほとんど解明されていない。そこで本研究では、我々がこれまでに培ってきた頭蓋内脳波の律動解析技術とブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の基盤技術を活かして、ヒト頭蓋内脳波を用いて随意嚥下運動に関与する大脳機能を解明するとともに、サルで大脳と脳幹の同時測定により嚥下運動の随意制御と自律制御のスイッチング機構を明らかにする。さらに嚥下運動の脳信号解読技術を開発し、嚥下動態シミュレーションシステムを用いて嚥下運動を制御・補助する嚥下BMI装置の開発を行う。嚥下障害に対するBMIの研究は皆無に近く、本研究がまさに先駆的な役割を担うものであり、嚥下障害に対する画期的治療の基盤技術確立を目指す。
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共同研究 介護者支援機器の開発に向けたパイロット
研究代表者:平田雅之 研究分担者:大村優華
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過去のプロジェクト
・情報通信研究機構(NICT):「大容量体内‐体外無線通信技術及び大規模脳情報解析技術の研究開発とBMIへの応用」~2019年
・次世代人工知能の開発(総務省) : 「人間の脳の認知メカニズムに倣った脳型認知分類技術の研究開発」
・革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト : 「体内埋込型集積回路内臓フレキシブル超薄膜センサーシートを用いたマーモセットの脳信号計測システムの計測」2014年~2018年
・革新的研究開発推進プログラム(ImPACT) : 「MEGを用いたアンドロイド制御」2014年~2018年
・科研費 基盤B : 「ブレインマシン・インターフェースを用いた嚥下機能の再建」2014年~2016年
・脳科学研究戦略推進プログラム : 「BMIを用いた運動・コミュニケーション機能の代替」2013年~2017年